この世界に真っ赤なジャムを塗って

未来を描く

by admin

その頃の彼氏は過去にトラウマがあったようでした。
堂々と、友達の前で自己主張できなかった自分。
そのことで周りの悪い友達からは「からかわれた」事。
そして抱いた劣等感。
そんなものをずっと引きずったまま大人になったような人。
私は何とか彼を楽にしてあげたいという思いでいっぱいでした。
事あるごとに自分の過去の話をしては
「そんな奴だったから」
「特に楽しい事なんて無かったから」という彼。
私の過去も聞きたがったのですが
「楽しかった」という一言で私との違いを自覚し、落ち込んでしまうので、
私も言えずに居ました。
どうすれば彼が「楽しい気持ち」でいられるんだろう。
そう思ったときに
「これから」の話をしようと思い立ったんです。
「○年後、どんな大人になっていたい?」
「○年後、何をしていたい?」
といった大まかな話から彼に問いかけるようになっていきました。
そして抱き始めたビジョン。
彼は少しずつ未来に向けて描くことを始めていました。
それが嬉しいという気持ちもあったのですが、
1番嬉しかったのは、
そんな彼のビジョンの中に「私」が存在していたことです。
ずっと私と2人で仲良く居られること。
そう言って貰えた時、嬉しくて泣き出しそうでした。
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